もう2度と赤ちゃんを授かることが出来ない... そんな気持ちがまだまだ無くなりません。

36〜39歳

Questionご質問・ご相談内容

もう2度と赤ちゃんを授かることが出来ない... そんな気持ちがまだまだ無くなりません。

昨年1月に第一子を出産。その後突然子宮頸がんの告知を受け、あっという間に子宮摘出になってしまいました。
2人目が欲しかった...
もう2度と赤ちゃんを授かることが出来ない...
そんな気持ちがまだまだ無くなりません。

そんな中、親友の第二子妊娠の報告を受けました。
その子は、第一子が私の子と同級生。しかも、旦那さんが40歳と言うことで、1人でも充分、なんて会話をしたりもしていて。

でも、こればかりは授かりもの。
いつかこんな時が来るのでは...と何処かでビクビクしていた自分がいます。

そして、メールでの報告。
おめでとうと返信した後涙が止まらず、子どもを抱きしめて声を出して泣いてしまいました。

心のそこからお祝いできていない自分。
妊娠を妬んでしまっている自分。
大病を患ってしまった自分。

今は、そんな自分を責めるばかりです。

本当は、幸せ一杯の報告なのに。
友達も事情を知っているので、きっと言いづらかったと思います。
そして、子どもは1人で充分、と言う言葉も、私の為に言ってくれていたのかも...
と思うと、友達にも申し訳ない気持ちでいっぱいです。

主人や親に話しても
元気になれて、我が子を1人でも授かれたんだから
と言われてしまい、涙を流すことを許してもらえません。

世の中には、子どもが授かれずもっと辛い思いをしている人もいる。
病気で苦しんでいる人もいる。

それは私もよく分かっています。

かわいい我が子と生活できている今が、どれだけ幸せな事なのか...充分すぎるほど分かっています。

でも、悲しい...

毎朝起きると
私は子どもを授かれないんだな...
という思いがこみ上げて来ます。

こんな日々はそのうち無くなっていくのでしょうか。
人は人、自分は自分と心の底から思える日が来るのでしょうか。

そして、親友の妊娠と出産を、これからちゃんとお祝いできるのでしょうか。

沈んでばかりの私の隣で笑っている子どもを見ると、こんな母親で申し訳ない、という気持ちでいっぱいになります。
子どもに恥じない母親になりたいです。

お名前:がんも  性別:女性  年齢:36
結婚歴:3年  不妊期間: 年 ヶ月  不妊治療期間: 年 ヶ月

Answer【回 答】臨床心理士 小倉智子先生

実は子宮を失ったこと、癌を患ったこと、 今後体調を一生気遣わなければいけないこと、 は理解していただき、 そういう気持ちも含めて、涙を流しても当然だと がんもさん自身が思えれば幸いです。

がんも様、
こんにちは。
心理士の小倉です。

とてもお辛い状況ですね。
出産も、癌の告知、手術からもまだまだ
日が浅いですよね。
育児に追われる中、
気持ちの整理ができないのは当然な時期ですが、
メールを拝読いたしますと、今は
親友の第二子の妊娠を喜べない、
ことが辛いとのことですね?

この気持ちには
①がんもさんが、第二子を生むことができない悲しみ
②子宮を癌で失った悲しみ
が含まれていると思います。

二人目を生むことができないだけでも
大きな悲しみなのに、
子宮という体の一部を失った悲しみは
本当はとても大きいものです。
ですから、ご家族の方が
(お子さんが)一人いるからもういいじゃないか、
とおっしゃるのもわかりますが、
実は子宮を失ったこと、癌を患ったこと、
今後体調を一生気遣わなければいけないこと、
は理解していただき、
そういう気持ちも含めて、涙を流しても当然だと
がんもさん自身が思えれば幸いです。

まだまだお子さんは小さいので、
がんもさんが毎日涙を流されていても、
それほどお子さんの発達上問題はないと思います。
ただ、2歳を過ぎますと、お子さんの精神面の発達は
飛躍的になりますので、その時には
お子さんへと対応も大切となります。

がんもさんが悲しいのならそれでいいのです。
なぜ悲しいかというと、
お母さんは病気になって、
病気と付き合わないといけないから
すごく不安だし、
あなたに兄弟をさずけることができないから、
となるでしょうか。

悲しみを隠したり、抑えることが
一番お子さんにはよくありません。
お母さんが悲しいのは自分のせいだ、
と思うからです。

そして、いつか環境・状況も変わり、
十分に悲しむことができたなら
親友や他の人の妊娠・出産を今よりは
受け止められるようになるかもしれません。

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