初めまして、心理士の小倉です。
昨年、子宮外妊娠をされたのですね。その結果、片方の卵管を切除されたのですね。とてもお辛かったと思います。手術そのものも、その後の妊娠への恐怖もあって当然だと思います。何よりも新しい命を授かることができなかった悲しみがあると思います。現在はその悲しみや恐怖がありながらも妊娠にむけて気持ちを向けているが、ご主人様が子宮外妊娠の経験から膣内射精ができない、ということですね?それがお子さんをのぞむmamiさんにとっては悩みである、ということですね?
ご主人様は性行為はできるが、膣内射精ができないのは、mamiさんの体を気遣った上の配慮と考えられます。子宮外妊娠になって、また卵管を切除することになったらどうしよう、というような心配はあって当然だと思います。そのお気持ちはmamiさんを大切にされていることの証と言えるでしょう。この場合、セラピーで性行為を正常に戻すことは可能かもしれませんが、時間は必要です。
一方で、mamiさんはお子さんを望んでいる、しかもなるべく早く、ということですね?膣内射精ができないのなら、不妊外来に行くことも考える、ということでしょうか?現実的にセックスレスのご夫婦が子供は欲しいので人工授精を行うことはあります。ただ、mamiさんの場合、ご主人様はあまり不妊治療には乗り気ではないようですね。本来なら自然妊娠が可能なのに、医療の力を借りることに抵抗を感じる方は多いです。しかし、この生殖期間が限定されていることから(女性の妊孕力は42歳ごろまで)、不妊治療を優先されることも一つの選択肢となっているのが実状です。
ご質問にありましたように、卵管は一つしかないので、mamiさんだけ不妊外来に行って、現在の状態を検査してもらうのはよい案だと思います。そのうえで自然妊娠を目指すのか、人工授精という自然に近い治療法を選ぶのか。ご主人様としては子作りのための性行為は気乗りしない、というのは理解できます。結婚されてまだ2年です。ご主人様は再婚であれば、なおさら新婚期間を楽しみたいお気持ちがあるかと思います。とはいえ、mamiさんにしてみれば一度は妊娠したからこそ、もう一度、という思いはあるかと思います。大事なのはmamiさんが子供が欲しい気持ちを確認することです。どうして今子供が欲しいのか。改めて考えることで、仕事を再開するのか、夫ともっと話し合うのか、不妊治療について検討するのか、少しヒントが見えてくるのではないかと思います。