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VOL.828 男性は運動不足を、女性は座りっぱなしを避ける

2019年04月28日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.828                              2019/4/28
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・最新ニュース解説:男性は運動不足を、女性は座りっぱなしを、避ける
・お知らせ
・当社製品&サービス
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2019年4月22日 
曇り時々雨、のち晴れますように
どこのご家庭も悩みます
https://www.akanbou.com/column/reproductivecounseling/20190422.html
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最新ニュース解説 Apr.2019__________________________________________

 男性は運動不足を、女性は座りっぱなしを、避ける
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男性は運動不足、女性は座りっぱなし、そして、体脂肪の蓄積は男性、女性ともに、それぞれ、カップルの妊娠する力の低下に関連するという研究結果が、フランスから発表されました(1)。

◎どんな研究だったのか
フランスで多施設症例対照研究「ALIFERT 」に参加した302名を対象に実施された研究。

原因不明の不妊症患者159名(男性79名、女性80名)と不妊症でない143名(男性72名、女性71名)に身体活動を中心とした生活習慣についての質問票や身体測定の結果を比較することで、どんな身体活動や体組成が妊娠する力の低下に関連するのかを評価しています。

◎どんな結果だったのか
男性では、運動不足や年齢の標準を上回る体脂肪量が、女性では、長時間座っていることや年齢標準以上の体脂肪量、年齢標準以下の除脂肪体重が、それぞれ、カップルの原因不明不妊に有意に関連しました。

因みに、除脂肪体重とは、体重から脂肪を除いた体重のことで、筋肉量の目安になるものです。

つまり、男性では「運動不足」が、女性では「座りっぱなし」や「筋肉の少なさ」が、そして、「体脂肪の蓄積」は男女ともに、カップルの原因不明不妊に関連したというわけです。

それぞれの要因について詳しく見てみましょう。

1)男性の運動時間
男性の週あたりの平均の高強度運動時間を比べると不妊症でないカップルの男性では69.3分だったのに対して、不妊症カップルの男性では37.6分でした。

そして、週に150分以上運動する男性のカップルは週に150分未満の男性のカップルに比べて、原因不明で1年以上授からない確率が2.2倍でした。

2)女性の座っている時間
女性の1日の平均の座っている時間を比べると不妊症でない女性では4.3時間だったのに対して、不妊症の女性では5.8時間でした。

そして、1日に5時間以上座っている女性は5時間未満の女性に比べて不妊症になる確率が3.61倍でした。

3)男性の体脂肪率
男性の体脂肪率を比べると不妊症でないカップルの男性では16.6%だったのに対して、不妊症のカップルの男性では20.9%でした。

そして、体脂肪率が年齢標準以上の男性は年齢標準以下の男性に比べてカップルが不妊症になる確率は2.83倍でした。

4)女性の体脂肪率
女性の体脂肪率を比べると不妊症でない女性では25.2%だったのに対して、不妊症の女性では30.7%でした。

そして、体脂肪率が年齢標準以上の女性は年齢標準以下の女性に比べて不妊症になる確率は3.16倍でした。

5)除脂肪体重
女性の除脂肪体重を比べると不妊症でない女性では44.7kg、不妊症の女性では44.9kgで、平均では差がなかったものの、除脂肪体重が年齢標準以下の女性は年齢標準以上の女性に比べて不妊症になる確率は2.65倍でした。

◎男性と女性にとって妊活に適した身体活動を考える
運動すること、すなわち、身体をよく動かすことは、男性にとっても、女性にとっても、健康全般にとって、そして、生殖機能にとってプラスの影響を及ぼすことは、間違いありません。

ところが、今回の研究結果をみてみると、どのように身体を動かすのが生殖機能にプラスになるのかは、男性と女性では、やや、異なるようです。

まずは、男性にとっては、運動不足がよくないようです。

具体的には、高強度の運動を週に約70分以上、1日にして約10分以上、行うことが大事です。

一方、女性にとっては、座りっぱなしがよくないようです。

具体的には座っている時間のトータルを1日に5時間未満に抑えることが大事です。

要するに、男性はしっかりと運動する習慣を身につけること、そして、女性は日常生活でこまめに動くことがポイントになります。

もちろん、男女ともメタボは避けるべきですが、女性は筋肉量も意識することがよいようです。

◎ヒトは動くように出来ている
運動と健康に関する、膨大な研究では、運動しないことは、あらゆる身体の不調や病気のリスクを高めることは間違いのない事実です。

このことは、そもそも、ヒトは動くようにできている、つまり、よく身体を動かしてはじめて身体に備わった機能が正常に働くように出来ているということを物語っています。

生殖機能も、全く、例外ではありません。

ヒトが、ヒトとして出来上がった、大昔、自ら動き回らないと生存できなかったわけですから、当然と言えば、当然です。

そして、今回の研究結果、すわなち、男性は高強度の運動習慣、女性は日常でこまめに動くことが生殖機能の維持に大事だということは、大昔、男性は狩りに出て、食糧を調達し、女性は育児や家事を担っていたことを考えると、深く、うなずけます。

ヒトは動くように出来ているようです。

どのように動くのが生殖機能を正常化するのは、ヒトにとってこれまで最も長く続いた男女の役割に負っていると言えるのかもしれません。

大変興味深く、参考になる研究結果です。

・文献
1)PLoS ONE 2019; 14: e0210770.

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編集後記____________________________________________________________

最大で10連休の真っ最中です。気候の最高なこの時期から、運動習慣を身に付けたいものです。

よい連休をお過ごしください!

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]      VOL.828
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://partner-s.info/
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