step2性生活を見直す

誰にも聞けないあれこれ

セックスに関する間違った認識や思い込みに惑わされないように、正しい知識を身に付けましょう。

誰にも聞けないセックスのあれこれ

セックスにまつわることについて、「こうしたほうが妊娠しやすい」「これは妊娠しにくい」など、諸説を気にする人は多いようです。実際には、裏づけのない不確かな情報も多いのが現実。そんな情報に振り回されて、不安や心配を募らせることのようにしたいものです。


●セックスの体位、セックス後の姿勢
腟内に射精された精子は、2分以内に頸管粘液に移動し、そこからは5分もあれば卵管に到達するといわれています。そのため、どんな体位でセックスするかは、妊娠の確率には全く関係しません。また、セックスの後に腰を高くしてしばらく安静にしても、妊娠しやすさには影響しません。セックスの後、女性の腟から精液があふれ出すと「精子が子宮や卵管に行かないのでは?」と心配する人がいますが、射精からしばらくすると、すでに精子は子宮に向かって移動していると考えられるので、これも気にすることはありません。


●女性のオーガズム
女性がオーガズムに達すると、オキシトシンというホルモンが分泌され、子宮が収縮して、多くの精子を取り込むという説があります。しかし、そのことによって、より確実に妊娠できるのかは明らかではありません。確かにいえるのは、「必ずしも女性がオーガズムに達しなくても妊娠できる」ということです。


●男性の禁欲期間
男性の禁欲期間についても、間違って理解されていることがよくあります。射精を数日我慢(禁欲)したからといって、妊娠しやすくなるわけではありません。逆に、射精された精子の中に古い精子の割合が増えて、かえって妊娠しにくくなります。男性は、毎日射精したほうが新鮮な精子が多くなり、精液の質がよくなるのです。